2018年9月2日(日)に愛媛県の松山市総合コミュニティセンターにて行われた愛媛FCのイベントに参加してきました。
参加者は50名強で、老若男女問わずに参加されてました。
1部 対談
13時より始まったイベントの第1部は、Jリーグの山下修作さんと前愛媛FC社長で愛媛県サッカー協会の会長を務める豊島吉博さんによる対談でした。私は2015年からJリーグを見始めたのであまり古い話は知らないことも多くそういう意味でも面白い内容でした。
対談でいくつか印象に残った話を紹介します。(箇条書きなので読みにくいかもしれませんがご了承ください)
実は愛媛FCに縁がある山下修作さん
- J'sゴールの本を書いているのは実は山下さんで、本はニンジニアスタジアムの紹介から始まっている
- 2006年のホーム開幕戦、横浜FCとの試合の時もニンジニアスタジアムに来ていた 。(横浜FCが開幕1試合で監督を解任した試合)
- J'sゴールの編集をやっている時に、一平くんの写真がライターから送られてきて「これだ!」と思い徹底的に取り上げた
- FUJI XEROX SUPER CUP に全クラブのマスコットを呼びたくて、一平くんをダシに使った
- 映画MARCHの作成の際に、「映像を使わして欲しい」「Jリーグ後援にして欲しい」「試写会の会場を貸して欲しい」と頼まれて協力した
豊島吉博さんから見た愛媛FC
- 愛媛からプロのチームの礎を築きたいと思って作ったのが愛媛FC
- 旧国立競技場でヴェルディと対戦して勝ったこと(※1)が印象に残っている
- 今後J2クラブが国立競技場でプレーできることはないだろう
- 社長になる前に聞いたスタジアムでの「この街で」を聞いて、愛媛の地にクラブという意識が芽生えたなという気がした
- 映画MARCHはフルバージョンが良い
- みんないろんな立場、いろんな応援の仕方ががあると思うので、できる範囲で構わないのでできることをやっていけば十分
山下修作さんから見た愛媛FC
- 愛媛新聞で結果が大きく取り上げられるというのは当たり前に思えるけど実はすごいこと。
- 東京の新聞では大きく取り上げられることは少ない
- 川崎フロンターレは2000年の頃は、平均観客数が3000人くらいだったが、選手・クラブ・サポーターが一体となって地域に愛されるクラブに成長した。愛媛もそのポテンシャルは持っているし、可能性を秘めていると感じる
(※1)2006Jリーグ ディビジョン2 第32節第1日 8月6日 (日) 東京ヴェルディ1969 VS 愛媛
今後のJリーグについて(アジア戦略について)
- 2011年ごろから、Jリーグを海外に展開していかないとマズイと思い、進めている
- 最初はレ・コン・ビンが札幌に加入したところから始まり、現在はチャナティップ・ティーラシン・ティーラトンというタイ人が活躍することで、タイの地上波でもJリーグが放映されて人気が出ている
- Jリーグは40カ国以上で放映されている
- スポンサー名もカタカナで書くより、アルファベットで書いておいたほうがアピールができる
- 水戸ホーリーホックにグエン・コン・フオンが加入した時は、ベトナムから茨城空港に直行便が飛ぶようになった
- もし愛媛FCにインドネシアの選手などが入った場合、愛媛の規模に関わらずインドネシア全域をターゲットとした営業活動ができてスポンサーが増えたりと地域クラブの成長の可能性がある
- 日本全国に広がる地域クラブが、地域経済に支えられつつそれ以上に成長できる可能性としてアジア戦略を進めている
- シンガポールにタンピネスハブ(※2)というショッピングモールなどの施設と一体型となったスタジアムがある。サッカースタジアムというよりは、地元の人々が集まれる場所として作られたスタジアム
- タンピネスハブのような考え方を日本にも取り入れたく事例としてスタジアム構想のあるクラブなどに紹介をしている
- ヨーロッパのスタジアム事例より、アジアの事例の方が日本でも受けれてもらいやすい
(※2)東京ドームよりも大きい巨大複合施設の登場、東のハブ Our Tampines Hub
最後に一平くん登場
対談の最後に一平くんが登場しました。一平くんをJ'sゴールで取り上げてくれた山下さんにお礼を言いたいとのことで登場でしたw
2部 ディスカッション
対談のあとは、2部のトークタイムでした。
まずは簡単にアイスブレークが行われました。その後、ワールドカフェ方式(※3)でのディスカッションがスタートです。ディスカッションといっても堅苦しいものではなく、あらかじめ設けられたトークテーマについてざっくばらんに話し合うといった感じでした。
7〜8名ごとのグループが作られ、そのグループでのテーマについて1人1分の持ち時間で思い出などを語ります。全員が話終わったら次のテーブル(好きなテーマのテーブル)に移動してまた1人1分ずつ話すといった感じで進められました。
トークのルール
基本的にはなんでもありのゆるい感じでいきましょうということでしたが、ルールとしては大きく2つありました。
1つ目は「ネガティブな意見は言わないこと」。多分みんなクラブに対してなど何かしら不満は持っているかと思いますが、この場ではその不満については話さずみんなが楽しい気持ちで帰れるようにしましょうということです。
2つ目は「「無いことは話さないこと」。〇〇が無いから・・・みたいな話をしてしまうと議論が終わらなくなってしまうのでそれはやめましょうということです。(専用スタジアムが無いから作って欲しいみたいなこと)。
有意義な時間でした
トークテーマはいくつか用意されていて、私が話したのは 「初めての愛媛FC] ,「実は〇〇なんです」,「隠れファン、潜伏ファンをこんな風に掘り起こしました」,「私〇〇で観戦してます」,「思い出の試合」,「たいこあるある」でした。なかなか難しいテーマもありましたがなんとかなりました。
(好きなチャントについて話したかったので、そのテーブルに行って見たら直前で「太鼓あるある」っていうテーマに変えられた時はどうしようかと思いましたがwなんじゃそのテーマ!)
ちなみに私の思い出の試合として話したのは、2015年、アウェイのアビスパ福岡戦(※4)です。
その試合は負け試合だったのですが、私にとって初めての九州遠征の試合でした。観客数が1万人を超える試合を見たのも初めてでとても興奮したのを覚えてます。負け試合の帰り道で、他チームの結果により愛媛FCのプレーオフ進出が決まった試合でもありました。
(実は2015年のホームのセレッソ大阪戦(※5)の話をしようと思ってたのですが、ベタすぎて他の人が先に話してしまいましたw)
多くのテーマが用意されていたので、いろんな方の愛媛FCに対する思い・考えを聞くことができたのでそれだけで有意義な時間でした。もっといろんな人と話したいなと思っていたのですが、残念ながら私の得意の人見知りを発動してほとんど雑談みたいなことはできませんでした。あと、最初に名札にプロフィール的なものを書いたんですが適当に書きすぎたのでもっとみんなが興味を持ってくれそうなことを書けばよかったかなと思います。
(※4)愛媛FC vs アビスパ福岡
(※5)愛媛FC vs セレッソ大阪
もう少し話し合う時間が欲しかった
絶対にネガティブな意見ばかりになるので今回のイベントの趣旨とは合いませんが、「愛媛FCの観客を増やすには?」みたいな話がもうすこしできたらなぁと思いました。多分クラブにしてもスタジアムにしてもサポーターにしても色々と改善できる点やもっとこうしたらいいという点は大いにあると思うので、そういう話をする機会みたいなのがあれば参加して見たいなと思いました。
あとは各テーブル1人1分で全員が話終わったらすぐに移動という感じだったので、全員の意見を聞いた後にディスカッションみたいな時間があればよかったかなぁと思いました。ただ今回は少しでも多くの人と話をしてみる、話を聞いてみるという感じだったのでそういう意味ではこれくらいのテンポでやるのがちょうどよかったかもしれません。
まとめ
このようなサポーターのイベントに参加したのは初めてで緊張もしましたが、みなさんウェルカムな感じだったので、気負いせずに楽しむことができました。愛媛FCについて語れる友達も今の所いないので、色々と自分の思いなども語れるいい機会だったと思います。話すって大事です。
またこういうイベントがあればできるだけ積極的に参加していきたいなと思います。もう少しトーク術は磨いておかないと・・・。参加した皆様お疲れ様でした。一緒のグループでトークをしていただいた皆様、ありがとうございました(^ ^)
今回2部で各グループで話した内容は、今後ニンジニアスタジアム(おもてなしステーションかな?)で掲示されるかもしれないので興味のある方は見てみてはいかがでしょうか。
こんな感じで、各テーブルで話した内容をテーブルホストの方を中心にまとめてくれました。
愛媛ゴール裏ネットのブログにて、今回のイベントの報告記事があります。こちらもぜひお読みください。
”愛媛FCがあってよかった” 開催ご報告