2018年2月末で前職を退職し、3月より新しい会社で働いています。前職は、地元・愛媛のSIerでSEとして働いていました。現在は 転職 して地元・愛媛からリモートワークでエンジニアとして働いています。転職時に行ったことなどを紹介したいと思います。
転職のきっかけ
転職しようと思ったきっかけは大きく分けて3つあります。
1点目がほぼすべての原因ではありますが、会社内でのゴタゴタが原因です。(本記事の主題からは離れるのであまり深くは書きませんが、ゴタゴタと言っても人間関係がどうのとかそういう問題ではありません)
2点目は技術的な話をできる人が社内にいないということでした。私自身、あまり技術力は高い方ではないですがこの環境のまま仕事をしていても自分にとっての成長がないのでは・・・と考えていました。体制にも問題がありましたが、プログラムを書いてもそれを指摘してくれる人もいないし新しい技術を取り入れにくい環境でありました。
3点目は、今思えば・・・という感じなのですが数年前に私の直属の上司が退職してしまった事です。入社以来お世話になっていて尊敬する人だったので、自分のモチベーションが上がりきらずモヤモヤとしたまま仕事をしていたというのもあったのだと思います。
役職もつけてもらっていたので、離れるのは惜しいという気持ちは正直ありました。けど一方では給与は高く無かったし「まあいっか」という思いも強かったのも事実です。
自分の働き方にあった職場を探す
私は家庭の事情で長期出張など、家を空けることが難しいです。前職ではその事情を相談し、柔軟に対応させてもらっていたのでとても働きやすかったです。また同様の事情で県外に出ることも難しかったため、できるだけ愛媛県内の会社で同じような状況でも働ける環境を探す必要がありました。
いろいろと見てみましたが、愛媛県内では私が望んでいるような働き方が出来る会社は見つけることができませんでした。(もちろん、もっと探せばあったかもしれません)
実際に面接に行った会社でも、この事情を話すと「事情はわかるけど、出張が無いという約束はできない」と言われたところもありました。でも当然っちゃ当然かもしれません。なかなか自分が理想としている状況を受け入れてもらえるような会社には巡り会えませんでした。
そこで私が注目したのはリモートワーク(在宅勤務)です。リモートワークで働けば、家を開ける必要も無いだろうし愛媛から出る必要も無いだろうと。そこでリモートワークの制度を取り入れている会社を中心に探しました。実は前職でもリモートワーク制度を導入しようとして活動はしていたのでリモートワークについてある程度知識がある状態でした。
リモートワークと一言で言っても色々と形があります。私が探したのは完全リモートワークという形態です。中には週に1日だけリモートワーク可能とか、月に何回かは本社に出社するといった形で部分的にリモートワークを取り入れている会社も多くあります。
今回、それらは除外し本社がどこにあっても地元・愛媛の自宅で仕事ができるような職場を探しました。
会社の探し方
最初はリモートワーク、在宅勤務、テレワークというキーワードで会社ホームページなどを検索し、そこから会社のリクルート(採用)ページを見て応募するというやり方でチャレンジしましたがうまくいきませんでした。そもそもホームページの情報が新しいのか古いのかよくわからない会社も多くあって応募したのに特に返事が無いという会社もありました。
次に転職サイト(リクナビ、マイナビ)に登録しました。そちらの検索で探しましたが私の条件に合うような完全リモートワークでの仕事は見つける事ができませんでした。
最後に使ったのがWantedlyでした。Wantedlyは求人を探せるサイトなのですが、主にスタートアップ、ベンチャー系の会社がよく利用しているサービスです。スタートアップやベンチャーだと働き方に柔軟に対応しているケースが多いため、リモートワークを取り入れている会社もいくつか見つかりました。今働いている会社もWantedlyにて見つけました。
Wantedly自体はDMCA問題などで悪い評判もありましたが、私自身は利用してよかったと思っています。ご利用は自己責任で。
Wantedly経由で内定をもらうまで
Wantedlyでは、求人を見つけて「話を聞きたい」ボタンを押すだけで簡単にエントリーできます。企業側がエントリしてきた人に対してコンタクトを取ってくるのでそこで面接や説明会などの日程を決めていく流れになります。
Wantedly内で検索をかけて自分の働き方に合う会社を探しました。(多分2週間くらいは、悩みながらいろんな会社の募集をみたりエントリして話を聞いたりしてました)
そこで巡り合ったのが現在の会社です。現在の会社は社内でのリモートーワークの実績はなかったものの個人個人のワークスタイルを尊重する会社を目指す旨の会社紹介文があったため、思い切ってエントリしました。エントリー翌日くらいには会社から連絡があったと思います。(連絡はWantedly内のメッセージで行われます)
東京の会社ですので、スカイプで面接することになり、面接時間はこちらのことを考慮していただき、仕事が終わった後の時間で設定したもらえたので大変助かりました。
面接の際に「リモートワーク希望であること」、「愛媛で働きたいこと」を伝えました。最初の面接から数日後に再度面接を行い、社内でのリモートワークの前例がないため事前にリモートワークのプレ運用をしてから出来そうなら一緒にやっていきましょうと提案をいただきました。思い切ってエントリーしてみてよかったと思います。
プレ運用では成果や実力を見るというよりは、チャットなどで遠隔でやりとりが出来るかなどを見てもらったんだと思います。約1ヶ月間のプレ運用の後、無事に内定の連絡をもらいました。(プレ運用中は業務委託で私に仕事を発注してもらってその仕事を受けるという形でやってました。ちゃんと働いた分のお金ももらいましたよ)
その他やったこと
Rubyの勉強
Web系の会社を中心に探していたのですが、どこの会社を見ても Ruby on Railsが主流だったのでとりあえず勉強しました。結局内定をもらった会社はPHPがメインなのでRubyは今の所出番はなさそうですがWeb系の会社への転職ではRubyの知識・経験はあったほうがいいでしょう。
GitHubへの登録
GitHubアカウント自体は持っていましたが、ほぼ使っていませんでした。あまり見せられるソースも持っていなかったのですが、まあやらないよりはいいだろうとプライベートで勉強用に開発していたWebサービスのソース(PHP)をpushしてWantedlyのプロフィールに貼り付けました。面接の時にそちらを事前に見ていただいていたようで話題にしてくれたので少しはアピールになったと思います。
技術ブログ
結局転職には使いませんでしたが、何かあった時にアウトプットがあったほうがいいだろうと思い、技術系のことを書くブログをはてなブログで開設しました。自分をアピールできる材料としてはいいと思うので転職に関係なく今後も続けていきたいです。
転職しようと決めてから書き始めるのではなく、普段から書いていることが大事だと思います。数記事しかないのを見せてしまうと付け焼き刃感が丸出しなので………
退職エントリ読み漁り
退職エントリと呼ばれる、退職者が書いたブログ記事を読み漁って、モチベーションを保ちました。
Twitterで退職しましたとかジョインしましたとかのワードで検索するといい感じでヒットします。
ポッドキャスト(しがないラジオ)を聞く
上述の退職エントリを探している時に見つけたしがないラジオというポッドキャストを聞いて転職に関する情報を集めました。しがないラジオは「SIerからWeb系エンジニアに転職したんだが楽しくて仕方がないラジオ」の略です。タイトルの通り、大手のSIerからWeb系エンジニアに転職したパーソナリティの二人が転職についてのあれこれなどを話したりしてます。また色々なゲストが出てくるのですがそのゲストの転職話なども楽しいし参考になります。
私も今回、いわゆるSIerからWeb系エンジニアへの転職なので共感できるような部分も多々ありました。
転職を経験して
なんとなく就職した会社にはずっと定年までいるんだろうとか漠然と思ってたのでまさか自分が転職活動を行うなんて思っていませんでした。
転職先が決まるまでは、焦りや不安がかなりありました。なかなか周りにも相談しづらいし、このまま見つからなかったらどうしよう・・・なんてことをずっと考えてました。ただ妥協せずに自分の働きやすい環境での職場を見つけることができて本当によかったです。
やっている業務内容は今までとあまり変わらず、プログラムをカリカリと書いているのですが、転職したことで気持ちも新たにフレッシュな気持ちで働けています。ソースレビューの文化もあるので私が書いたコードをダメだしもしてもらえるので今焦って勉強しているところです(笑)
そして、リモートワークはスーツ着なくていいし、通勤もないなど今の所はメリットが大きいです。リモートワークが故の問題やデメリットも多数あるとは思いますが、リモートワークについてはまた別の記事で気が向いたら書こうと思います。